二年ほど前に『キルデスビジネス』を軽くプレイする機会があり、『サイコロ・フィクション』というものを知りました。

キャラクターの名前さえもロールで決められる手軽さ。シーンプレイヤーを決めてキャラクター単位でシーンを演出するサイクル制、指定特技と特技間のギャップを用いた簡便な判定などシステマチックに構築されていて、

  • 熟練プレイヤーが動きすぎて初心者の出る幕がない
  • 判定をどうしていいか解らなくて行動を躊躇する

といった、TRPG初心者が陥り易い部分を上手くフォローしているなぁ、と。

更に、シーン表などを用いて素材をランダムに決めてシーンプレイヤーがそれに基づいてシーンを演出していく部分は、GM(ゲームマスター)の負担も軽減していてGMの敷居を下げる部分にも一躍買っているとも思います。

汎用的なシステムでもあり、先日のサークルFINの例会では同じサイコロ・フィクションに属する『インセイン』をプレイしてその知識が活かされてスムーズに楽しむことができました。で、その後に呑みにいってお話ししている際にボードゲーム的という表現を聞いて「なるほど」と思ったりも。

ユーザが熟練すると要求が上がり難易度が上がって一見さんが入りにくくなるという、様々なジャンルで起こる現象をいい感じにフォローしているのですな。弾幕シューティングを嗜む身としては、色々思うところがあります……

恐らく、TRPGを継続してプレイしている人には今更の論でしょうが、2X年振りにTRPGの世界を垣間見た人間には、サイコロ・フィクションとの出会いは大きな衝撃でありました。

現在、件のサイコロ・フィクションの最新作『ストラトシャウト』のルールブックを精読してゲーム進行を draw.io を使ってフローチャートにまとめてみたりしていたのですが、半日でまとまるぐらいシンプル。曲からシナリオ創れるし、慣れたらインスタントにGMできそうな感じですねぇ。

余談ですが、学生時代のTRPG仲間の大半がバンドやってたのでそういう意味でも『ストラトシャウト』はなじみ深いです。TRPGしていた友人宅にはエレキギターやらエレキベースやらが普通にありましたからねぇ。

長い時を越えて復帰して懐かしいシステムに触れるのもいいですが、老害にならないためには新しいモノにも触れていきたいものです。

ともあれ、大きな気づきを与えてくれたサイコロ・フィクションとの出会いとなる『キルデスビジネス』をプレイする機会を与えてくれたGMの方には心の底より感謝しています。

合唱も嗜む人間ですが、TRPGも一人ではできないもの。どちらも大事なのは人間関係なのですよね。そういうことも、ここしばらくTRPGを再開して色んな人と接しつつ再確認しました。どちらも一生できる趣味ということも。

TRPGでもどんどん新たな人間関係を築いて末永く楽しくプレイしていきたいものです。そのためには、積極的に色んな場に飛びこんでいくターンをプレイ中な今日この頃でありまする。

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